洗濯機を使っていると、「脱水できない」「すすぎに戻る」といった現象に直面し、思わずイライラしてしまうことはありませんか?この記事では、まさに洗濯機の脱水ができない・すすぎに戻る時どうするのか? イライラしないための対処法について、原因の特定から具体的な解決策までを網羅的に解説します。
まずは、機種やメーカーにかかわらず起こりうる脱水できない・すすぎに戻る一般的な原因を整理したうえで、パナソニック・シャープ・東芝・日立といった主要メーカー別の特性と対処法にも触れていきます。
特に、軽い洗濯物の場合なぜ脱水が終わらずすすぎに戻る現象が起こるのか、脱水になり本格的に回り出そうとすると止まる・回らない現象について、ユーザーが見落としがちな点も丁寧に解説。
さらに、脱水の表示時間が減らない・終わらない原因、エラーが表示されて脱水できない場合のエラーの内容、ガタガタ音がなって脱水できない原因といった具体的な症状別の対処法についてアプローチも紹介します。
また、洗いと排水後、止まるを繰り返しすすぎがされないのはなぜか? 脱水が終わっても洗濯物がびしょびしょになる理由についても対策を解説し、再発防止につなげます。
洗濯機の種類によって違いがあるドラム式と縦型洗濯機の特性について理解し、洗濯物の片寄りによる脱水できない問題について触れていき、もし故障だった場合に備えた故障した際の修理費用はどれくらいかかるのか? 応急対応として知っておきたい脱水できない時の代用方法など、実践的な情報も満載。
さらに、手動脱水機はニトリにあるのか?どこで買えるのかについて解説し、手動脱水機の選び方とおすすめ商品なども取り上げ、もしもの時の備えにも役立ちます。
最後に、洗濯機自体の寿命に触れながら、洗濯機の寿命と買い替え検討の目安についても解説しているので、買い替えを検討している方も必見です。洗濯のストレスを軽減し、快適な家事環境を整えるための一助となる情報を、この記事でぜひお役立てください。
- 洗濯機が脱水できない・すすぎに戻る原因とその具体的な対処法
- メーカーごとの脱水エラーの特性と対応方法の違い
- 軽い洗濯物や偏りによる脱水トラブルの回避方法
- 洗濯機の故障判断と修理・買い替えの見極めポイント
洗濯機脱水できないイライラする時どうする?すすぎに戻る時の対処法

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- 脱水できない・すすぎに戻る一般的な原因
- 脱水できない・すすぎに戻る時どうする?メーカー別対処法
- 軽い洗濯物の場合なぜ脱水が終わらずすすぎに戻る現象が起こるのか?
- 脱水になり本格的に回り出そうとすると止まる・回らない原因と対処法
- 脱水の表示時間が減らない・終わらない原因と対処法
- エラーが表示されて脱水できない場合のエラーの内容と対処法
- ガタガタ音がなって脱水できない原因と対処法
- 洗いと排水後止まるを繰り返しすすぎがされない理由と対処法
脱水できない・すすぎに戻る一般的な原因

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洗濯機が脱水できず、途中ですすぎに戻ってしまう原因は、いくつかの共通パターンに分けることができます。これは特定の機種やメーカーに限らず、どの家庭用洗濯機でも起こり得る現象です。まずは、どのような状況がトラブルの引き金になるのかを整理しておきましょう。
洗濯物の片寄り
まず一つ目は、「洗濯物の片寄り」です。洗濯槽内で衣類が一箇所に偏ってしまうと、洗濯機がバランスを崩してしまいます。多くの洗濯機には振動を検知するセンサーが搭載されており、過度な揺れが生じると安全装置が作動して脱水を中止し、すすぎに戻るよう設計されています。とくにバスタオルや毛布など、大きくて重い洗濯物が片寄ると、このような現象が起きやすくなります。
排水の不調
次に考えられるのが、「排水の不調」です。排水口や排水ホースにゴミや糸くずが詰まっていると、スムーズに水が抜けません。すると、洗濯機の内部に水が残った状態のまま脱水工程に入ってしまい、バランスが悪くなって停止、またすすぎに戻るというサイクルに陥ることがあります。
排水ホースのねじれや潰れも、同様のトラブルを引き起こしますので、見た目に問題がなくても一度取り外して確認してみることが大切です。
洗濯機本体の設置状況
また、「洗濯機本体の設置状況」も影響します。設置面が水平でない、もしくは本体の脚がぐらついていると、洗濯機の内部で回転する槽が不安定になり、これも振動の原因になります。その結果、脱水運転を途中で中止せざるを得なくなるケースが多いのです。特に防水パンの端に乗り上げたような状態や、不安定な台の上に設置されている場合は要注意です。
蓋ロックの不具合
もう一つ、見落としがちな原因に「蓋ロックの不具合」があります。洗濯機は運転中に蓋が開かないよう自動的にロックされますが、このセンサーがうまく作動しないと、脱水時に安全のため停止してしまいます。蓋が完全に閉じていない、またはロック機構が故障している場合には、繰り返しすすぎに戻る症状が出ることもあります。
防水性の衣類
さらに、「防水性の衣類」も問題を引き起こしやすい要素です。例えばレインコートやおむつカバーなどは、水を通しにくい素材で作られており、内部に水が残ったまま脱水しようとすると、衣類全体が極端に重くなったり片寄ったりします。こうした製品は洗濯機での使用自体が推奨されていない場合が多く、取り扱いには十分注意が必要です。
以上のように、脱水できない・すすぎに戻る原因は多岐にわたりますが、どれも日常的な点検と対処で未然に防ぐことができます。突発的なトラブルだと感じる前に、まずは基本的なチェックポイントを丁寧に見直すことが重要です。
脱水できない・すすぎに戻る時どうする?メーカー別対処法

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洗濯機が脱水に入ったのに、なぜか途中で給水されてすすぎに戻ってしまう。しかもそれが何度も繰り返される――このようなトラブルは、ほとんどの家庭用洗濯機で共通して起き得るものですが、その原因や対応のしやすさにはメーカーごとの違いがあります。ここではパナソニック、シャープ、東芝、日立という主要4メーカーの特性や特徴とともに、具体的な対処法を解説していきます。
パナソニックの特性と対処法
特徴:自動補正機能が非常に敏感で安全志向。エラーコード「U13」の表示頻度が比較的高い。
パナソニックの洗濯機は、片寄りや振動に対して非常に厳格な制御が施されています。脱水時に異常を感知すると、「U13」というエラーを表示し、運転を停止。脱水を繰り返すことはせず、すぐに補正すすぎに戻るため、洗濯完了までの時間が長くなることもあります。
対処法
- 片寄りを整える:運転を一時停止し、衣類を中央に寄せてバランスよく配置。
- 洗濯ネットの使用は最小限に:複数のネットや詰め込みすぎは片寄りを招く。
- 水平設置の確認:洗濯機が斜めやガタついていないか水準器でチェック。
- 排水チェック:ホースが潰れていないか、排水口に詰まりがないか確認。
- エラー時の再起動:電源を一度切り、数分後に再投入してリセット。
注意点
片寄りを3回連続で補正できなかった場合、脱水は完全に停止し、U13エラーとなります。この場合、手動で洗濯物の配置を直すしかありません。
シャープの特性と対処法
特徴:振動センサーの感度がやや高め。誤作動を減らすための自動修正運転を複数回行う設計。
シャープの洗濯機は、脱水中の異常振動に対して敏感なセンサーを搭載しており、これにより片寄りだけでなく、本体の傾きや重心ズレも検知します。修正運転を数回試みた後も片寄りが直らないと、すすぎに戻るかエラー(例:E4)が表示されます。
対処法
- 衣類を再配置:量が多すぎたり、ネットに詰め込んでいるとバランスを崩します。
- 異常振動の原因を排除:硬い衣類や水を吸わない素材は避ける。
- 排水ホースの設置:10cm以上の高さになると排水不良を起こします。
- エラー表示の確認:E4などのコードを記録し、公式マニュアルやサポートで確認。
- 水抜き実行:残水があると重みで振動が大きくなり、エラーに繋がるため排水。
注意点
排水ホースの接続高さが要チェックポイントです。構造上、シャープの洗濯機は重力排水の影響を受けやすく、ホースの設置が適切でないと排水エラーにつながります。
東芝の特性と対処法
特徴:振動制御が非常に精密。脱水時間の表示補正機能あり。
東芝の洗濯機は、脱水時の回転バランスが不安定だと、すすぎに戻る制御が強く働く傾向にあります。さらに、途中で残り時間表示が変わるという独自の制御があり、ユーザーに混乱を与えることもあります。
対処法
- 脱水中の衣類片寄り修正:片寄りがある場合は一度水を入れて浮かせ、再度均等に配置。
- ガタつきの確認:対角を押して確認。床が不安定だと強い振動になります。
- 排水の流れを見直す:ホースが15cm以上持ち上がっていないかを確認し、水平に近づける。
- 防水性衣類NG:東芝機種ではとくに水を含みにくい素材との相性が悪く、片寄りが起きやすい。
- 洗濯量の見直し:厚手の衣類や大物が多すぎると制御が利かなくなります。
注意点
すすぎ中に時間が延びたり、脱水回数が増えるのはバグではなく、片寄りの補正運転です。誤作動ではありません。
日立の特性と対処法
特徴:振動検知センサーと安全制御が複合的に作用。「C04」エラーが代表的。
日立の洗濯機は、脱水時の安全制御が強力で、異常と判断されるとすぐに停止する特徴があります。片寄り補正として注水・すすぎに戻ることが多く、スムーズモードという独自機能も搭載されています。
対処法
- 衣類を取り出し、ドーナツ状に再配置:縦型では特に有効です。
- スムーズモード使用:この設定により多少の振動でも脱水が継続されやすくなります。
- 水平設置・設置面の安定性:ガタつきがないか、水準器での確認が必須です。
- 排水経路の確認:ホースのつぶれや詰まりが脱水停止の原因になります。
- 防水性アイテムの回避:片寄りや排水不良の主原因になります。
注意点
「C04」は安全上の措置で、片寄りによる負荷を避けるための緊急停止です。この表示が出たら、ただちに衣類の状態を確認し、無理に再運転せず適切に対応しましょう。
各メーカーの共通して注意するべきポイント
メーカーごとにセンサーの感度やエラー表示の仕組みは異なりますが、いずれも共通して注意すべきポイントは以下の通りです。
- 洗濯物の片寄りは最重要チェック項目
- 排水口・ホースの詰まりや取り回しにも注意
- 洗濯機の水平設置を常に確認する
- 防水性や厚手の衣類は使用を控える
このようなトラブルに遭遇した場合は、まず慌てずに各項目を順番に確認していくことが解決への近道です。複数回エラーが続く場合や異音がある場合は、メーカーのサポートへ相談するのが安心です。
軽い洗濯物の場合なぜ脱水が終わらずすすぎに戻る現象が起こるのか?

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洗濯機を使っていると、「軽い洗濯物だけを入れたときに限って、脱水が始まらず何度もすすぎに戻ってしまう」という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。これは洗濯機の不具合ではなく、むしろ正常な動作である場合がほとんどです。
洗濯機の脱水工程は、高速回転によって遠心力をかけ、衣類に含まれた水分を外に押し出す仕組みになっています。このとき重要なのが「洗濯物の重さとバランス」です。軽い衣類ばかりを入れると、洗濯槽の中での回転バランスが取りづらくなり、結果として大きく片寄ってしまう傾向があります。
とくにフェイスタオルやランジェリー、ハンカチなどの軽量な衣類を数枚だけ洗った場合、洗濯槽の一方向に偏ったまま高速回転を始めようとすると、洗濯機が「危険な揺れ」と判断し、回転を自動で停止してしまうのです。
このような状況になると、洗濯機は安全機能として「脱水の中止」や「すすぎ工程への再移行」を行います。つまり、脱水ができないのではなく、「安全のために脱水を見送っている」わけです。この現象は、ドラム式だけでなく縦型洗濯機でも同様に起こり得ます。
こうした問題を回避するには、いくつかの対策が有効です。例えば、軽い洗濯物だけを洗うのではなく、適度な重さのある衣類を一緒に入れることでバランスが保たれやすくなります。バスタオルなどを一枚追加するだけでも、洗濯槽の片寄りが軽減され、脱水がスムーズに進む可能性が高まります。また、洗濯ネットを使用して小さな衣類をまとめておくのも、片寄りを防ぐうえで効果的です。
一方で、洗濯物を詰め込みすぎても脱水不良を引き起こすため、適正な容量を守ることも大切です。多くの家庭用洗濯機には目安ラインがついていますので、それを基準に衣類を入れるようにしましょう。
軽い洗濯物を入れた場合に脱水が終わらずすすぎに戻ってしまう現象として、以下の事例を上げますので、参考にして頂ければと思います。
状況整理
- 機種:日立 ビートウォッシュ(縦型 7kg、12年使用)
- 症状:脱水時にガタついて停止 → 自動的にすすぎに戻る → 脱水再開 → 再びすすぎに戻る、を繰り返す
- 水量との関係:42L以下では必ず上記現象が起こるが、50Lや58Lでは正常に終了
- 現対応:少量洗濯は「すすぎまで→手動脱水→中身を入れ替えて再脱水」
原因として考えられること
1. 偏り検知機能が正常に働いている(もしくは過敏)
洗濯機は脱水時に洗濯物の偏り(アンバランス)を検知すると、故障を防ぐために自動で脱水を中止→すすぎに戻って再度調整する設計です。
12年使用しているとセンサーの誤作動や、内部構造の劣化で正常なバランスでも過敏に反応する可能性があります。
2. ダンパーやショックアブソーバーの劣化
脱水時の揺れを抑える部品(ダンパー)が劣化していると、脱水中に「ガタガタ!」と大きく揺れてしまい、これが原因で脱水が中断されます。特に長年使っている機種では典型的な症状です。
3. 洗濯槽の緩み、固定部品のゆがみ
経年使用で内部のバランスリングや洗濯槽の軸部に歪みや緩みが出ていると、少量洗濯で特に偏りが激しくなりやすいです。特に洗濯槽を吊っているスプリングが固着して、クッションが効かなくなり潰れた状態になっていると、振動が激しくなり脱水が自動停止されます。
なぜ「水量42L以下」で発生するのか?
これは「洗濯物が少ない=偏りやすい」ためです。
水が少ない分、洗濯物が一か所に偏った状態で回転しやすくなり、アンバランス検知で止まる可能性が高くなります。
→ 大量の洗濯物(50L, 58L)では「洗濯物同士が支え合い偏りにくくなる」ため、問題が起きにくい。
解決策(修理・延命編)
1. 洗濯物の入れ方の工夫
- バスタオルなどの大きめの布を底に均等に敷くと偏りにくくなる
- 靴下など小物ばかりの時は洗濯ネットを複数使って分散する
2. 洗濯機の「再設置・水平確認」
- 床が傾いていたり脚のゴムが劣化しているとバランスが狂います
- 脱水中の音が大きくなった時期と設置状況の変化がなかったかも確認
3. 点検・修理の検討
- ショックアブソーバーなどの部品交換で改善するケースもあります
- ただし、12年経過しているため、修理費が高額 or 部品がない可能性も高いです(点検だけでも出張費がかかります)
新しい洗濯機購入について
- 12年使用=十分に寿命の範囲内です(洗濯機の平均寿命は7~10年)
- 4月が最安説:家電量販店では2~4月が旧モデルの入れ替え時期でセールになりやすいのは事実です
- ただし、本体が突然停止するリスクも視野に入れておくべきタイミングです
現実的なおすすめ対応
対応方法 | 期待度 | コメント |
---|---|---|
洗濯物の入れ方を工夫 | ★★★★☆ | 応急的に最も有効。偏りが減るとループ現象が減少する可能性あり。 |
脱水のみ手動で行う運用継続 | ★★★☆☆ | 負担はあるが最も安定して使える方法 |
修理相談(出張点検) | ★★☆☆☆ | 日立に相談可。ただし費用と部品の可用性を事前確認するのが無難 |
新品購入(早期) | ★★★★☆ | 故障前に計画的に買い替えを検討してもよい時期。型落ち狙いも◎ |
この事例のポイント
これらの症状からすると、部品の経年劣化による偏り検知の過敏反応や内部のバランス機構の不調が主な原因だと考えられます。
「いきなり完全停止」する前に、応急処置でしのぎつつ、部品交換で対応可能かどうか確認し、対応不可なら価格動向を見ながら買い替え準備を進めるのが最も安全な対応です。
このように、軽い洗濯物だけを洗うと脱水がうまくいかない理由には、洗濯機側の安全対策や物理的なバランスの問題が関係している場合と、部品劣化による不具合が原因の可能性があります。理解して対策を講じれば、同じ現象に繰り返し悩まされることは減っていくはずです。
脱水になり本格的に回り出そうとすると止まる・回らない原因と対処法

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脱水が始まり、本格的に回り出そうとした時、脱水の途中で急に動きが止まり、洗濯機が回らなくなってしまう場合、何らかのトラブルが起きているサインです。これには複数の原因が考えられますが、最も多いのが「洗濯物の片寄り」と「排水不良」です。
まず「片寄り」についてですが、脱水は洗濯機の中で最も高速で回転する工程のため、洗濯物が一方向に偏っていると大きな振動が発生します。これを放置すると、本体が動いたり倒れたりする恐れがあるため、洗濯機の安全装置が働いて回転を強制停止させます。この場合、一度電源をオフにし、フタを開けて洗濯物をほぐし、均等に入れ直すことで改善することが多いです。
もう一つの原因である「排水不良」もよく見られる要因です。脱水工程では、まず洗濯槽の水を完全に抜く必要がありますが、排水口にゴミが詰まっていたり、排水ホースがねじれていたりすると水が残ったままになります。この状態では脱水が正常に行えず、途中で止まってしまうのです。フィルターの掃除やホースの点検は、日常的に行うメンテナンスとして習慣づけておくと安心です。
また、脱水になり本格的に回りだそうとすると脱水が止まってしまう、回らない場合、アンバランス検知が作動してしまうと止まってしまいます。この場合、振動センサーの断線、外槽ダンパーのヘタリ、駆動部の摩耗等が原因となりますので、部品交換をしないと改善しないケースとなります。メーカーに修理依頼をすると良いでしょう。
そのほかにも、「フタのロック機能が正しく作動していない」「モーターに過剰な負荷がかかっている」「電源電圧が不安定」といった電気的な問題も脱水不良の原因になります。これらは目視で判断しにくいため、エラーコードが表示された場合は取扱説明書を確認し、必要に応じてメーカーのサポートセンターに問い合わせることが望ましいでしょう。
脱水工程の途中で止まってしまう現象は、放置すると衣類にカビが発生したり、生乾き臭の原因にもなりかねません。そのため、「たまにあることだから」と軽く考えず、原因を突き止めて確実に対処することが大切です。日頃からの点検と、洗濯物の入れ方の工夫が、トラブル防止につながるのです。
脱水の表示時間が減らない・終わらない原因と対処法

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洗濯機を使っていて、脱水のカウントダウンが始まっているにもかかわらず時間がまったく減らず、いつまでも終わらないと感じたことはありませんか。このような現象は単なる表示の不具合ではなく、洗濯機が何らかの異常を感知し、処理を継続できない状態にあることが多いです。
まず知っておいてほしいのは、洗濯機の「表示時間」はあくまでも目安であり、実際の運転状況に応じて随時調整されるという点です。とくに脱水時には、洗濯物の片寄りや振動の有無、排水の完了状況などを細かくチェックしながら進行しています。
そのため、ある程度の負荷や異常を検知すると、いったん処理を止めて再調整を試みる動作が入ります。この一時停止と再調整の繰り返しが原因で、表示時間が減らないように見えるのです。
片寄りが発生している場合、洗濯機は脱水を中止し、再度すすぎに戻ることがあります。これが繰り返されることで、「残り3分」などの表示が何十分も続くことがあり、まるでループしているかのような印象を受けます。実際には洗濯機が安全かつ効率的に動作しようとしている証拠でもあるため、単なる故障とは限りません。
対処法としては、まず洗濯物のバランスを見直すことが第一です。一度運転を止めてフタを開け、洗濯物を均等に入れ直すだけでも改善することがあります。特に大きなバスタオルやシーツ類は偏りやすいため、別洗いにするなど工夫するとよいでしょう。
また、 洗濯物の量が少なすぎると片寄りやすいので、その場合はバスタオルを1枚入れて洗うと正常に動作する場合があります。逆に詰め込みすぎてもうまく回転できなくなるので、その場合は適度な量になるように調整しましょう。
洗濯用ネットを多用している場合は量を減らし、入れるものを限定して洗う方が片寄りは少なくなります。
次にチェックしたいのが排水状況です。排水フィルターにゴミが溜まっていないか、排水ホースが曲がっていないかを確認してください。水がスムーズに抜けないと、脱水工程に進むことができず、表示時間がその場に留まってしまう原因になります。
これらの基本的な確認で改善されない場合は、センサーや基板の異常も考えられます。エラーコードが出ていないか確認し、取扱説明書の記載を参考に必要な対応を取るか、メーカーに問い合わせましょう。家電量販店の延長保証などに加入していれば、修理の依頼もスムーズです。
脱水の時間表示が減らないという現象は、放っておくと洗濯のたびにストレスになります。ですが、多くは使用者のちょっとした工夫で解消できる問題です。丁寧に原因を切り分けていくことで、無駄な買い替えや高額な修理を避けることができるのです。
エラーが表示されて脱水できない場合のエラーの内容と対処法

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洗濯機の脱水中に突然エラーコードが表示されて止まってしまう。そんな場面に遭遇したことがある方もいるはずです。エラーの内容は機種やメーカーによって異なりますが、多くの場合、何かしらの安全機能が働いて脱水が中断されています。このようなとき、表示されたエラー内容を正しく理解することが、適切な対処への第一歩となります。
よく見られるエラーとしては、「U11」「C1」「E3」などがあります。これらは排水不良や洗濯物の片寄り、フタロックの不具合など、比較的よくあるトラブルを示しています。例えば「U11」は排水がうまくいっていないことを示すコードで、排水フィルターの詰まり、排水ホースのねじれ、排水口の逆流などが考えられます。
まずは洗濯機下部のフィルターカバーを開け、中を点検しましょう。水が溜まっていたりゴミが詰まっている場合は、それが脱水不能の原因です。
また「C1」や「E3」のようなエラーは、洗濯槽内のバランス異常を示しています。片寄りが激しいと、高速回転時の振動が増大するため、洗濯機が自動的に運転を停止します。洗濯物を取り出して均等に入れ直すことが基本的な対処となりますが、片寄りやすい衣類をネットにまとめる、軽い衣類だけでなく重さのある物も一緒に入れるといった工夫が必要です。
もう一つ注意すべきは、「フタロック関連のエラー」です。洗濯機は脱水中にフタが開かないよう自動的にロックがかかりますが、これがうまく作動していないと安全のために脱水を中止してしまいます。フタがしっかり閉じているか、ロック部に異物が挟まっていないか確認し、必要であれば乾いた布でセンサー部分を拭くとよいでしょう。
さらに、一部の高機能洗濯機では「水位センサー」「モーター保護センサー」なども関与しており、エラーの原因が複雑なこともあります。複数回にわたってエラーが表示される場合は、内部のセンサー異常や基板の故障の可能性があるため、無理に使用を続けずメーカーに相談することをおすすめします。
エラーが出たときは焦らず、表示されているコードをメモしておきましょう。そして、取扱説明書にある一覧と照らし合わせながら、指示された対処を行うのが基本です。わからない場合は公式サイトやサポートに頼るのが最も安全です。正しい知識と行動が、トラブルの長期化を防ぎます。
ガタガタ音がなって脱水できない原因と対処法

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洗濯機の脱水時に「ガタガタ」「ドンドン」といった大きな音が鳴り、脱水がうまく進まないという現象は、非常に多くの家庭で報告されています。このような症状が続くと、単なる騒音だけでなく洗濯機本体の故障や床の損傷につながる可能性もあるため、早めの対処が重要です。
もっとも一般的な原因は「洗濯物の片寄り」です。洗濯物が洗濯槽内で一方向に偏ってしまうと、脱水の際に大きなアンバランスが生じます。このアンバランスにより、洗濯槽が高速回転した際に強い振動が起こり、その振動が本体に伝わることでガタガタという音が発生します。とくに大判のバスタオルやシーツなどは片寄りやすく、音の原因になりやすいです。
この片寄りを防ぐためには、まず「適切な洗濯物の量」を守ることが大切です。少なすぎても片寄りやすくなり、多すぎても回転時のバランスが崩れやすくなります。また、類似した重さ・素材の衣類を組み合わせて洗うことで、自然にバランスが取れやすくなります。洗濯ネットを使って小物をまとめるのも効果的です。
一方、洗濯機の「脚のガタつき」や「設置場所の不均衡」も見逃せません。床が水平でない場所に設置された洗濯機は、通常よりも揺れやすくなります。脚の高さを調整できる機種であれば、水準器を使って水平を取り、必要に応じて調整を行ってください。また、防振マットなどを使うことで、床へのダメージや音の軽減も期待できます。
ガタガタ音が激しい状態を無視して使い続けると、洗濯機の内部部品に過度な負荷がかかり、軸やモーターが損傷するリスクもあります。長期的な故障につながる恐れがあるため、音が気になる段階での早期対応が肝心です。
万一、洗濯物の調整や設置環境の見直しをしても症状が改善しない場合は、内部部品の劣化や故障の可能性も否定できません。ベアリングやダンパーの摩耗などは素人では判断しにくいため、専門業者に点検を依頼することが推奨されます。
このように、脱水中のガタガタ音は主にバランスの崩れに起因しますが、設置環境や本体の劣化が影響していることもあります。騒音や振動を我慢せず、根本的な原因を見つけて適切に対応していくことで、洗濯のストレスを減らすことができるのです。
洗いと排水後止まるを繰り返しすすぎがされない理由と対処法

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洗濯機が「洗い」と「排水」を繰り返しているのに、すすぎに入らないという症状は、多くのユーザーにとって困惑の原因となります。見た目には動作しているように見えても、洗濯は一向に進まず、時間と電気代を無駄にしてしまうケースも少なくありません。このような場合、洗濯機は明確なトラブルを感知しており、それを回避するためのループ動作を行っている可能性があります。
最も典型的なのは、「水位センサーの異常」です。洗濯機は一定の水位を感知してから次の工程(すすぎや脱水)に移る構造ですが、このセンサーが誤作動を起こすと、規定の水位に達していないと判断されてしまいます。
その結果、洗いと排水を何度も繰り返す動作に陥るのです。水道水の圧力が低すぎる、フィルターが詰まっていて水の流れが悪くなっている、こうした外的要因もセンサーの誤作動に影響を与えることがあります。
次に挙げられるのが「排水不良」です。排水が正常に行われていないと、洗濯機は『すすぎができない』と判断します。排水ホースに詰まりやねじれがないか、排水口に異物が詰まっていないか、また防水パンに水が逆流していないかなど、複数の要素を点検することが求められます。
洗濯機の種類によっては、排水不良に関するエラーコードを表示することもあるため、表示を見逃さないよう注意が必要です。
さらに見落としがちなのが「ドアロックの不調」です。ドラム式洗濯機に多いこの現象は、洗濯機のドアが完全にロックされていない状態で発生します。安全上の理由から、ドアが完全に閉じていなければ次の工程に移れず、洗いと排水を繰り返して止まってしまうことがあります。
開閉部のゴムパッキンに洗剤カスが付着していたり、異物が挟まっていることもあるため、一度丁寧に掃除してみることが効果的です。
また、振動検知のスイッチの故障などによるバランス不良の振動と誤検知された場合だと、排水で止まったままになり、すすぎがされない状態が続きます。この場合はメーカーに修理依頼が必要となります。
こうした問題を未然に防ぐためには、定期的なフィルター掃除やホースのチェック、水道水の水圧確認といった日常的なメンテナンスが欠かせません。また、使用している洗濯機の取扱説明書に記載されているトラブル対応の一覧にも目を通しておくと、いざというときに落ち着いて対処できます。
このように、洗いと排水を繰り返しながらすすぎが進まない現象は、センサー・排水・ロック機構など、複数の要因が絡み合って発生しています。焦らず一つひとつの項目を確認していくことで、根本原因を特定し、無駄な時間や電力消費を防ぐことができるのです。
洗濯機脱水できない・すすぎに戻るイライラする時どうする?解決法

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- 脱水が終わっても洗濯物がびしょびしょになる原因と対処法
- ドラム式と縦型洗濯機の特性把握で片寄り脱水できないイライラ解決
- 故障した際の修理費用はどれくらいかかる?
- 脱水できない時の代用方法とは?
- 手動脱水機はニトリにある?どこで買える?
- 手動脱水機の選び方とおすすめ商品
- 洗濯機の寿命と買い替え検討の目安
脱水が終わっても洗濯物がびしょびしょになる原因と対処法

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洗濯機の運転が終了し、表示も「完了」となっているのに、いざ洗濯物を取り出すとタオルや衣類がびしょびしょ。こうした状況に戸惑った経験を持つ人は少なくありません。特に、脱水がうまく行われていない状態が何度も続くと、「洗濯機が故障したのでは?」と不安にもなります。
このような場合、いくつかの具体的な原因と対処法を知っておくことで、落ち着いて問題に対応することができます。
まず最も多く見られるのは「排水不良」です。脱水が行われるためには、洗濯槽の中の水がしっかりと排水されている必要があります。もし排水が完全にできていなければ、いくら脱水の回転が始まっても、水が洗濯物に残ったままになり、結果としてびしょびしょの状態が続くことになります。
排水不良の原因にはさまざまありますが、特に注意したいのが「排水弁の詰まり」です。糸くずや髪の毛、洗剤のカスなどが排水弁に溜まると、水の流れが滞り、排水に時間がかかってしまうのです。排水ホースを覗いてもゴミが見つからない場合でも、排水弁の奥に詰まりがある可能性は十分に考えられます。
さらに、洗濯槽の底にうっすらと水が残っているような状態が見られる場合、洗濯からすすぎ、脱水の各工程が途中で止まってしまっていることが疑われます。たとえば、排水がうまくいかずにエラーが出て、洗濯機が自動的にすすぎ工程に戻る、という挙動は比較的よくある現象です。
こうしてループしている間に運転が終了してしまうと、脱水がきちんと完了せず、びしょびしょのまま衣類が残されることになります。
また、脱水機能自体には問題がないのに、洗濯物の片寄りがひどく、センサーが異常を検知して回転数を制限するケースもあります。とくにドラム式やセンサー感度の高いモデルでは、わずかなバランスの乱れにも過剰に反応し、脱水工程を中断してしまうことがあります。
軽い衣類だけを少量入れていたり、大判のタオルや毛布などを一方向に偏って入れていたりすると、このような片寄り脱水エラーが発生しやすくなります。
このような状況に対する対処法としては、まず洗濯機の排水まわりの点検が基本です。排水フィルターを開けて内部を掃除し、ゴミや糸くずを取り除いてみましょう。機種によっては排水弁に手が届かない構造のものもあるため、回転盤を手で回して水が残るジャブジャブ音がするかどうかを確認するのも一つの判断材料になります。音がする場合は、内部に水が残っている証拠です。
掃除をしても改善しない場合や、排水弁まわりの除去作業に不安がある場合は、無理をせずメーカーのサービスに依頼することをおすすめします。プロであれば、内部構造に配慮しながら安全に詰まりを取り除いてくれます。
加えて、普段のメンテナンスとして「月に1回の槽洗浄」を行う習慣も非常に大切です。洗濯槽内に蓄積された洗剤カスや皮脂汚れは、排水経路の詰まりの原因になるだけでなく、洗濯物のニオイやカビの原因にもつながります。市販の洗濯槽クリーナーを使って定期的に掃除することで、トラブルの予防になります。
びしょびしょの洗濯物を前にすると誰でも焦ってしまいますが、洗濯機の動作を一つずつ点検し、トラブルの原因を冷静に切り分けることが大切です。適切な対処を行えば、多くの場合は再び正常な状態に戻すことが可能です。
ドラム式と縦型洗濯機の特性把握で片寄り脱水できないイライラ解決

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洗濯中に起こる「片寄りによって脱水できない」というイライラは、多くの家庭で共通の悩みです。特に家族が多い家庭では、洗濯物の量も多く、こうしたトラブルが日常的に発生しやすくなります。この現象は、洗濯機の故障ではなく、むしろ洗濯機の安全設計や構造上の特性によって起きているものであるという点を理解することが、ストレス解消の第一歩となります。
ここで重要なのが、「ドラム式洗濯機」と「縦型洗濯機」の特性の違いを正しく把握することです。
まずドラム式洗濯機ですが、前面から衣類を出し入れする構造で、水の使用量が少なく節水に優れているのが特徴です。洗濯物はドラムの回転によって上から下へと落とされるように洗われ、叩き洗いが中心となっています。
ただし、この構造ゆえに、脱水時には非常に高速回転を必要とし、わずかな片寄りでもバランスを崩してしまいます。その結果、センサーが過剰に反応し、脱水がストップしてしまうことがよくあります。
そのため、ドラム式洗濯機でマット・カーペット・毛布・厚手のカーテンなどの大きくて重たい洗濯物を入れるのは不向きです。大型の洗濯物を入れて脱水が上手くいかない場合は、コインランドリーを利用するほうが手っ取り早くストレスなく洗濯出来ます。
一方で縦型洗濯機は、上から衣類を入れる方式で、水流を使った「かくはん洗い」が中心です。ドラム式に比べて片寄りに対する許容度はやや高めで、脱水時にもある程度の振動を許容して動作を続ける傾向があります。ただし、それでも極端な偏りがあると自動停止することは避けられません。
片寄り脱水を防ぐためにできることとしては、まず「衣類の種類と重さを意識して入れる」ことが基本です。例えば、軽い衣類ばかりでは片寄りが起きやすく、反対に厚手の衣類を集中して入れると一方向に偏ってしまうこともあります。バランス良く異なる重さの衣類を組み合わせて洗うことが効果的です。
また、「洗濯ネットの使い方」もポイントです。小物類はネットにまとめておくことで偏りを抑えられますが、ネットのサイズや詰め込みすぎにも注意しましょう。1つのネットに詰めすぎると逆にバランスが悪くなります。いくつかの洗濯ネットに小分けして入れると改善する場合があります。
ドラム式の場合は、洗濯物の量が多すぎるとドアに当たって動作が止まることもありますので、適正容量を守ることが何より重要です。取扱説明書で記載されている目安重量を参考にすると、安全に使用することができます。
さらに、設置場所の見直しも片寄り問題の一因を解消する鍵になります。床が傾いていたり、洗濯機の脚が不安定であれば、どんなに工夫しても片寄りやすくなってしまいます。水準器などを使ってしっかり水平を取っておくことで、トラブルを大幅に減らすことができるでしょう。
このように、洗濯機の構造と特性を理解し、片寄りやすい要因に対して具体的に対処していくことで、日々の「脱水できない」イライラは大きく改善できます。正しい使い方を知ることが、ストレスのない洗濯環境への第一歩なのです。
故障した際の修理費用はどれくらいかかる?

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洗濯機が故障した場合、どの部分に不具合が起きているかによって修理費用は大きく異なります。特に脱水ができない、異音がする、動かないといったトラブルは、内部の部品交換や技術的な修理が必要になるため、費用も高くなりがちです。ここでは、シャープのタテ型洗濯乾燥機・全自動洗濯機を例に、よくある修理項目ごとの費用の目安を紹介します。
※掲載している修理費用には技術料・部品代・出張料を含んでいます。
回転動作しない・運転音が大きい・異常音が聞こえる
このような症状がある場合、モーターや洗濯槽まわりの駆動部分に不具合が生じている可能性があります。たとえば、パルセーターや洗濯脱水槽が回らないケースでは、メインモーターの交換や軸受けの修理が必要になります。
- メインモーター・軸受け・内槽・外槽・乾燥ユニットの交換
出張修理料目安:27,500円~55,000円(税込)
これには乾燥ユニットの交換を含む場合もあり、部品代や作業時間がかかるため高額です。 - その他の機構部品・電気回路部品などの交換
出張修理料目安:16,500円~35,200円(税込)
主にセンサーや制御基板など、駆動系以外の不具合が該当します。 - 排水口が本体真下の場合など、本体底面で排水ホースと底面機構部・ベルトの接触が原因の修理
出張修理料目安:11,000円~14,300円(税込)
本体底面の設置ミスや経年劣化によりホースが接触し異音の原因になるケースです。 - 設置不備や使用環境に起因する修理
出張修理料目安:5,500円~14,300円(税込)
本体が傾いていたり、排水口の詰まり、給水系の問題があると診断された場合です。
脱水できない・排水しない
洗濯中や脱水時に途中で止まる、すすぎに戻る、排水されないなどの症状は、排水機構や電気系統の異常が原因であることが多いです。特に、脱水時に大きな振動が発生する場合には、安全装置が作動してしまい、脱水がキャンセルされることもあります。
- 機構部品・電気回路部品の交換
出張修理料目安:22,000円~30,800円(税込)
排水ポンプやセンサー、制御基板などの部品が対象です。 - 排水口の詰まりや排水ホースの異常など設置が不適切な場合の修理
出張修理料目安:11,000円~19,800円(税込)
排水ホースがつぶれていたり、詰まっていたりする場合も意外と多く、自分で対処できない場合はこの金額帯になります。
出張診断料と注意点
修理を依頼する際には、技術料や部品代のほかに出張診断料が発生します。これはたとえ修理を見送った場合でもかかる費用です。
- 出張診断料の目安
20km以内:5,500円(税込)
距離が伸びるごとに10km毎に550円加算(最大8,250円)となっています。 - 水道の蛇口修理・交換、排水口の修理は洗濯機メーカーでは対応不可のため、水道業者へ依頼する必要があります。
- 保証期間外の場合は、メーカー保証や販売店の延長保証が使えるかも確認しましょう。加入していれば自己負担なしで修理できる可能性があります。
症状 | 修理項目 | 費用目安(税込) | 主な症状・補足 | |
---|---|---|---|---|
・ 回転動作しない ・ 運転音が大きい ・ 異常音が聞こえる |
メインモーター・軸受け・内外槽・乾燥ユニットの交換 | 27,500円~55,000円 | 回転しない、異常音、乾燥運転の不具合など | |
機構部品・電気回路部品の交換(回転動作関連) | 16,500円~35,200円 | 運転音異常、パーツの電子的な不具合 | ||
排水ホースと機構部の接触による修理 | 11,000円~14,300円 | 底面部のホース接触による異音など | ||
設置不備・使用環境起因の修理 | 5,500円~14,300円 | 排水口詰まり、傾き、ガタつき等による不具合 | ||
・ 脱水できない ・ 排水しない |
機構部品・電気回路部品の交換(排水・脱水関連) | 22,000円~30,800円 | 排水されない、すすぎ・脱水が途中で止まる等 | |
排水口の詰まりなど設備不備 | 11,000円~19,800円 | 排水口詰まり、排水ホース潰れなどの異常など |
このように、洗濯機の修理費用は5,000円程度の軽微なものから、50,000円を超える高額なものまで幅があります。症状や故障箇所によって必要な対応が異なるため、「なんとなく動かない」と放置せず、エラー表示や異音の有無などをしっかり確認し、適切な窓口に相談することが重要です。
参考記事:「シャープ 洗濯機 出張修理概算料金」
脱水できない時の代用方法とは?

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洗濯機が突然脱水できなくなったとき、慌てて修理を手配する前に「何か代用できる方法はないか?」と考える方も多いでしょう。実際、状況によっては一時的な応急処置として脱水の代用が可能です。特に急ぎで衣類を乾かしたい場合や、修理まで時間がかかる場合に知っておくと非常に役立ちます。
手で絞る
まず、手軽に試せるのが「手で絞る」です。ただし、単純に強く絞るだけでは水分が残りやすく、衣類の型崩れや繊維のダメージにつながるおそれもあります。効果的に水分を抜くには、まず洗濯物を広げた状態でバスタオルで包み、上から体重をかけてプレスする方法が有効です。こうすることで余分な水分がバスタオルに吸収され、短時間である程度乾きやすい状態になります。
手動脱水機
次に紹介したいのが「手動脱水機」の活用です。これは電気を使わず、レバーやペダルを手や足で動かすことで遠心力を生み出し、洗濯物の水分を飛ばす器具です。ホームセンター、通販サイトなどで数千円程度から購入できます。特にタオル類や下着など、乾きにくい小物を絞るのに適しています。
脱水機能付きの洗濯板、足踏み式の洗濯機
また、簡易的な「脱水機能付きの洗濯板」や、「足踏み式の洗濯機」もアウトドア用品として販売されています。これらは電源が不要なため、災害時やキャンプ時の洗濯にも利用されますが、家庭用としても一時的な代用として十分活用できます。
一方で、代用手段には限界があることも認識しておきましょう。厚手の衣類や毛布などは、手動での脱水では十分に水分を取りきることが難しく、室内干しではなかなか乾かない可能性があります。そのため、天候が悪い時期や湿度の高い日は、除湿機や扇風機と併用して乾かす工夫も必要です。
脱水できない状況は確かに不便ですが、代用手段を知っていれば、急なトラブルにも冷静に対処できます。こうした方法を日頃から知っておくことで、洗濯トラブル時のストレスを最小限に抑えることができるのです。
手動脱水機はニトリにある?どこで買える?

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現在、ニトリでは手動脱水機の取り扱いは確認されていません。ニトリの公式オンラインストアや店舗情報を調査した結果、手動脱水機の掲載は見当たりませんでした。
ただし、ニトリでは電源不要で洗濯ができる「AWATシャカシャカウォッシュバッグ」のような製品が取り扱われており、簡易的な洗濯用途には適しています。しかし、脱水機能を重視する場合、他の販売店での購入を検討する必要があります。
手動脱水機を購入する際には、以下の販売店やオンラインショップが選択肢となります。
- ホームセンター:カインズ、コーナン、DCM、コメリなどのホームセンターでは、手動脱水機の取り扱いが確認されています。店舗によって在庫状況が異なるため、事前に確認することをおすすめします。
- オンラインショップ:Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのオンラインプラットフォームでは、さまざまな手動脱水機が販売されています。商品の種類や価格帯も豊富で、レビューを参考にしながら選ぶことができます。
これらの情報を踏まえ、ニトリでの購入が難しい場合は、他の販売ショップを利用して手動脱水機を探すと良いでしょう。
※ドンキホーテ、100均(ダイソー、セリア、キャンドゥ)では販売は確認されていません。
手動脱水機の選び方とおすすめ商品

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手動脱水機を選ぶ際には、使用目的や設置場所、操作性などを考慮することが重要です。以下に、選び方のポイントとおすすめ商品を紹介します。
選び方のポイント
- 使用目的に合わせた容量:一人暮らしや少量の洗濯物にはコンパクトなモデルが適しています。家族向けや大量の洗濯物には、大容量タイプを選ぶと効率的です。
- 操作性と力の必要度:手回し式や足踏み式など、操作方法によって必要な力が異なります。自分の体力や使いやすさを考慮して選びましょう。
- 持ち運びやすさ:アウトドアや災害時に使用する場合、軽量で持ち運びやすいモデルが便利です。収納スペースも考慮して選ぶと良いでしょう。
- メンテナンスのしやすさ:洗濯槽が取り外せるタイプや、排水が簡単にできる設計のものは、清掃やメンテナンスが容易です。
おすすめ商品
- サンコー 手で回す強力脱水機 ミズキリスピナー S-MDD21W:電源不要で、手で紐を引っ張るだけで強力な脱水が可能です。コンパクトながらもバスタオルや厚手の衣類にも対応しています。自分で回転の強弱を調整できるため、衣類に合わせた脱水が可能です。
- 脱水機能付き小型洗濯機 折りたたみ式:この折りたたみ洗濯機は、使用しない時は高さ約23cmまでコンパクトに折りたたみ可能で、小さなアパートや一人暮らしのお部屋にも最適で、収納スペースを取らないミニ洗濯機です。
- 小型手動式洗濯&脱水機 MG-MWADM01:軽量で持ち運びが容易なモデルです。洗濯と脱水の両方に対応しており、アウトドアや災害時の使用に適しています。操作も簡単で、初めての方にも扱いやすい設計です。
これらの製品は、使用目的や設置環境に応じて選ぶことができます。購入前に、商品の詳細やレビューを確認し、自分のニーズに合った手動脱水機を選択することをおすすめします。
洗濯機の寿命と買い替え検討の目安

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毎日の家事に欠かせない洗濯機ですが、使い続けるうちに「そろそろ寿命かな?」と感じる場面が増えてきます。洗濯機の寿命は意外と知られていないものの、適切なタイミングで買い替えを検討することが、無駄な修理費用を抑える上でも重要です。
まず一般的に、国内メーカー製の家庭用洗濯機の寿命は「おおむね7年〜10年程度」と言われています。この年数は、各メーカーが公表している「設計上の標準使用期間」に基づいたもので、週に数回の使用を前提としています。ただし、使用頻度が多い家庭や、湿気の多い場所に設置している場合は、それよりも早く不具合が出ることもあります。
また、寿命の目安を見極める上で重要なのが、「どのような症状が出始めたか」です。たとえば以下のようなトラブルが発生している場合は、買い替えを検討するサインといえるでしょう。
- 脱水中に異常な音や振動がする
- 水漏れや排水不良が繰り返される
- 電源が不安定で突然止まることがある
- 洗濯時間が異常に長くなる
- エラーコードの頻度が増えてきた
こうした症状が一時的なものであれば、修理で対応できるケースもあります。しかし、繰り返し発生するようになっている場合、部品の劣化が全体に及んでいる可能性が高くなります。特に、制御基板やモーターなどの主要部品が故障している場合は、修理費用が2万〜3万円を超えることもあり、新品購入の方が現実的な選択になることが少なくありません。
一方で、見た目は問題なく動いていても、「洗濯物の仕上がり」に違和感を覚えたら要注意です。衣類の汚れが落ちきらなかったり、脱水が甘くて水気が多く残るようであれば、洗濯性能自体が低下している可能性があります。このような状態が続くと、洗濯物の乾燥にも時間がかかる上、衣類への負担も増えます。
現在の洗濯機には、節水・節電機能が大幅に向上した新モデルも多数登場しており、古い機種を使い続けるよりも、トータルコストが下がることもあります。さらに、ドラム式の乾燥機能付きモデルでは、外干し不要で花粉対策にもなるなど、生活の質を上げる機能が搭載されています。
買い替えを検討する際は、現在の洗濯機の使用年数と故障の頻度を記録しておくと、判断がしやすくなります。また、延長保証に入っている場合は、保証期限内かどうかも必ず確認してください。保証が残っていれば、無料での修理や交換が可能なケースもあるからです。
このように、洗濯機の寿命を見極めるポイントは「使用年数」「不具合の頻度」「洗濯性能の低下」の3つに集約されます。日々の家事負担を減らし、快適な生活を続けるためにも、タイミングを見誤らず、早めの判断を心がけることが大切です。
洗濯機脱水できないすすぎに戻る時どうする?イライラしない方法総括
記事のポイントをまとめます。
- 洗濯物の片寄りは最も頻発する原因であり、均等に配置する必要がある
- 排水ホースや排水口の詰まりは脱水エラーを引き起こすため定期点検が重要
- 洗濯機の設置面が水平でないとバランスが崩れ脱水できなくなる
- 蓋ロックの故障や閉まりが甘いと安全装置が働き脱水が止まる
- 防水性衣類は水を通さず重くなり脱水時にエラーが出やすい
- 軽すぎる洗濯物だけではバランスが取れず脱水に失敗することがある
- ドラム式は片寄りに厳しく、バランスが悪いと頻繁にすすぎに戻る
- 東芝機は脱水中の表示時間が延びるが仕様であり故障ではない
- シャープ機は排水ホースの高さ機が影響しやすく要確認
- 長期間使用した洗濯機はセンサーやダンパーの劣化が片寄り検知を過敏にする
- ガタガタ音がする場合は偏りか設置不良が原因であることが多い
- 脱水に入る前に排水が完全にできていないと運転が止まることがある
- エラーコードの確認は早期トラブル解決のカギとなる
- 手動脱水機や脱水機能付きの洗濯板などの使用で一時的な応急対応も可能
- 洗濯機の寿命は平均7〜10年で、頻繁な脱水トラブルは買い替えのサインとなる