「子どものお絵描きに付き合いたいけど、絵心に自信がない…」「趣味でイラストを始めたいけど、何から手をつければいいか分からない」そんな風に感じていませんか?あるいは、「好きなキャラクターを上手に描いてみたいけど、スマホの画面に触れるたびに画像が動いてしまって、イライラする!」という経験をお持ちの方も多いかもしれません。
この記事は、そんなあなたのための決定版ガイドです。この記事を読み終える頃には、お手持ちのスマートフォンが、まるで魔法のように高性能なトレース台に早変わりします。
本記事では、iphoneやAndroidの画面固定をして写し絵をするやり方について、あらゆる角度から徹底的に掘り下げて解説します。
具体的には、追加費用ゼロで試せるiPhoneやAndroidの標準機能での画面固定のやり方はもちろん、便利な写し絵専用アプリの基本的な使い方、さらには編集部が実際に試して厳選したiPhoneやAndroidの写し絵に最適なおすすめアプリ5選まで、詳細な手順付きでご紹介。
さらに、より大きな画面で楽しめるiPadやタブレット、PCでの画面固定のやり方にも完全対応しています。また、「設定したはずなのに動かない!」という時に役立つ、アクセスガイドをONにしても画面固定されない原因の特定方法や、その他の画面固定出来ない場合のトラブル解決法も網羅。
そして、ただなぞるだけではない、写し絵を上手にプロ並みに仕上げるコツから、仕上がりが劇的に変わる綺麗に描けるおすすめの筆記用具と用紙、インスピレーションを刺激する写し絵に合う綺麗な画像を入手できるおすすめサイトまで、あなたの写し絵ライフを豊かにする情報を詰め込みました。
意外と知らない、写し絵の注意点として著作権は大丈夫かというデリケートな問題にもしっかり触れているので、安心して創作活動に没頭できます。
- スマホの標準機能だけで画面を固定する方法
- 専用アプリを使った便利な写し絵のテクニック
- 画面固定ができない時の具体的なトラブル解決法
- 写し絵が上達するコツと便利な道具やサイト
- 初心者向け!iphone/Android画面固定の写し絵やり方
- iphone/Android画面固定の写し絵やり方と上達のコツ
初心者向け!iphone/Android画面固定の写し絵やり方

イメージ:クロラ家電ナビ
- 写し絵とは?なぜ人気?
- 写し絵は専用アプリなしでもできる?
- iPhone/Androidの標準機能での画面固定のやり方
- 写し絵専用アプリの基本的な使い方
- iPhone/Android写し絵に最適なおすすめアプリ5選
- iPad/タブレット/PCでの画面固定のやり方
- 写し絵の注意点!著作権は大丈夫?
写し絵とは?なぜ人気?

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写し絵とは、その名の通り、お手本となる絵や写真の上に半透明の紙などを重ね、下の線を透かしながらなぞって描き写す技法のことです。「トレーシング」とも呼ばれ、製図やデザイン、漫画制作の現場など、プロの世界でも古くから用いられてきた伝統的なテクニックの一つです。
この写し絵が、なぜ今、趣味としてこれほどまでに人気を博しているのでしょうか。その理由は大きく3つ挙げられます。
- 圧倒的な手軽さと成功体験
最大の魅力は、絵のスキルに関わらず誰でも「上手に描ける」という達成感を手軽に味わえる点にあります。画力に自信がない方でも、好きなキャラクターや憧れのイラストレーターの線を自分の手で再現できる喜びは格別です。この成功体験が、創作活動へのモチベーションを高めるきっかけとなります。 - 教育的効果と創造性への架け橋
お子様にとっては、線を正確になぞることで、鉛筆を思い通りに動かす「運筆能力」や、一つのことに集中する「集中力」を養う絶好のトレーニングになります。また、プロのイラストの線の流れやデフォルメの仕方を体感することで、自然と絵の構造を学ぶことができます。これは、将来オリジナルの絵を描くための重要な土台となるでしょう。 - デジタルデバイスとの融合
スマートフォンの登場が、写し絵の人気を決定的なものにしました。かつては高価なトレース台(ライトボックス)が必要でしたが、今ではスマホの画面を光源として利用することで、いつでもどこでも、思い立った瞬間に写し絵を楽しめるようになったのです。
大人にとっては、無心で線をなぞる行為が一種の瞑想のようになり、日々のストレスを解消するアートセラピーとしての効果も期待できますよ。
写し絵は専用アプリなしでもできる?

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結論から申し上げると、はい、専用アプリを一切インストールすることなく、写し絵は完璧に可能です。お手持ちのスマートフォンに元から備わっている、OSレベルの標準機能だけで、画面をしっかりと固定することができます。
その理由は、iPhoneやAndroidのOSには、セキュリティや利便性の観点から「特定のアプリだけを前面に表示し、他の操作を制限する」機能が標準で搭載されているからです。
これは「シングルアプリモード」とも呼ばれる考え方で、元々は公共の場でのキオスク端末や、子供にデバイスを使わせる際のペアレンタルコントロールなどを想定した機能ですが、これが写し絵の「画面を固定したい」というニーズに偶然にも完璧に合致したのです。
アプリなしで写し絵をするメリット・デメリット
- メリット: 追加コストが一切かからない、スマートフォンのストレージ容量を消費しない、一度設定方法を覚えれば永続的に使える。
- デメリット: 画像の明るさや透明度の微調整ができない、輪郭抽出などの便利機能は使えない、設定手順が専用アプリに比べて少し複雑。
まずは手軽に試してみたい、スマホに余計なアプリを入れたくない、という方にとって、標準機能を利用する方法は最も合理的で優れた選択肢と言えるでしょう。次の項目で、その具体的な設定手順をOS別に詳しく見ていきます。
iPhone/Androidの標準機能での画面固定のやり方

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ここでは、アプリを追加せずに、iPhoneとAndroidそれぞれのOSに組み込まれた機能を使って画面を固定する、詳細な手順を解説します。スクリーンショットを撮りながら進めるのもおすすめです。
iPhoneの「アクセスガイド」機能を使う方法
iPhoneやiPadでは、「アクセシビリティ」に含まれる「アクセスガイド」という強力な機能を使用します。これにより、アプリを固定するだけでなく、画面の特定領域のタッチ操作を無効化することも可能です。
- 【初回のみ】アクセスガイドの有効化: ホーム画面から「設定」アプリを起動し、「アクセシビリティ」をタップします。下へスクロールし、「アクセスガイド」を選択して、スイッチをオン(緑色)にします。
- 【初回のみ】パスコードの設定: 同じ画面で「パスコード設定」をタップし、「アクセスガイドのパスコードを設定」を選びます。アクセスガイドを終了するための6桁の数字を入力してください。iPhoneのロック解除とは別のパスコードを設定することも可能です。Face IDやTouch IDを有効にしておくと、終了がスムーズになります。
- 写し絵したい画像を開く: 「写真」アプリやWebブラウザで、トレースしたい画像を表示します。
- アクセスガイドの開始:
- Face ID搭載モデル: 右側のサイドボタンを素早く3回連続で押します(トリプルクリック)。
- ホームボタン搭載モデル: ホームボタンを素早く3回連続で押します。
- タッチ操作の無効化: アクセスガイドの画面が表示されたら、左下の「オプション」をタップします。表示されたリストの中から「タッチ」のスイッチをオフ(白色)にして、右上の「完了」をタップします。この操作が最も重要です。
- 固定の実行: 右上の「開始」をタップします。これで画面が完全にロックされ、どこを触っても反応しなくなります。
アクセスガイドを終了するには、開始時と同じようにサイドボタン(またはホームボタン)をトリプルクリックし、設定したパスコードを入力して左上の「終了」をタップします。パスコードを忘れると強制再起動が必要になる場合があるので、忘れないように注意してください。
Androidの「画面の固定」機能を使う方法
Androidでは「画面の固定」(または「アプリの固定」)機能を使います。Androidはメーカーによって設定メニューの名称が異なる場合があるため、見つからない場合は設定画面の検索機能で「固定」と入力してみてください。
- 【初回のみ】機能の有効化: 「設定」アプリを開き、「セキュリティ」(または「生体認証とセキュリティ」など)をタップします。「詳細設定」や「その他のセキュリティ設定」の中に「画面の固定」(または「アプリの固定」)があるので、これをオンにします。
- 写し絵したい画像を開く: 「Googleフォト」や「ギャラリー」などのアプリで、トレースしたい画像を開きます。
- アプリ履歴画面の表示:
- ジェスチャーナビゲーションの場合: 画面下端から上にスワイプして、少し止めます。
- 3ボタンナビゲーションの場合: 四角い「概要」ボタン(□)をタップします。
- アプリの固定: アプリ履歴の中から、固定したい画像アプリのアプリアイコンを長押し、またはタップします。表示されたメニューから「このアプリを固定」を選択します。
これで画面が固定されます。解除するには、ジェスチャーナビゲーションの場合は画面下端から上にスワイプして長押し、3ボタンナビゲーションの場合は「戻る(△)」ボタンと「概要(□)」ボタンを同時に長押しします。
写し絵専用アプリの基本的な使い方

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標準機能の操作が少し複雑に感じる方や、より高度な機能を求める方には、写し絵専用アプリの利用が断然おすすめです。これらのアプリは、写し絵という目的のためだけに設計されているため、かゆいところに手が届く便利な機能が満載です。
専用アプリならではの高度なメリット
- 直感的なインターフェース: 専門用語が少なく、アイコンをタップするだけでほとんどの操作が完結するため、初心者でも迷うことがありません。
- 高度な画像編集機能: 明るさや透明度の調整はもちろん、画像の左右反転、グレースケール化、線画抽出など、元絵をトレースしやすくするための加工が自在に行えます。
- レイヤー機能: 本格的なお絵描きアプリのように、お手本の画像と自分が描く線を別のレイヤーで管理できるものもあります。これにより、なぞり終わった後に下絵だけを非表示にするといった使い方が可能です。
誰でも簡単!基本的な利用ステップ
アプリによって多少の違いはありますが、基本的な流れはほぼ共通しています。
- アプリのインストールと初期設定: App StoreやGoogle Playでアプリを検索し、インストールします。初回起動時に、写真フォルダへのアクセス許可を求められるので、「許可」を選択してください。
- トレースしたい画像の選択: アプリ内の「画像を開く」や「+」ボタンから、スマートフォンに保存されている画像を選択します。
- 画像の微調整: 2本指を使ったピンチイン・ピンチアウトで、画像の拡大・縮小や位置調整を行います。必要に応じて、アプリの機能で明るさなどを調整します。
- 画面のロック: 画面上にある鍵マークのアイコンなどをタップします。これだけで画面が完全にロックされ、トレースの準備が整います。
解除方法も、画面をダブルタップしたり、特定のアイコンを長押ししたりと、アプリごとに定められた簡単なジェスチャーで行えるのが一般的です。
iPhone/Android写し絵に最適なおすすめアプリ5選

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市場には多くの写し絵アプリが存在しますが、ここでは特に評価が高く、機能性に優れたアプリを厳選して5つご紹介します。ご自身の目的やスキルレベルに合わせて最適なものを選んでください。
アプリ名 | 対応OS | 主な特徴 | 料金 | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|---|
トレーシングマット | iOS | 日本語対応の超シンプル設計。余計な機能がなく、起動して画像を選び、ロックするだけ。直感的に使える。 | 無料(広告表示あり) | とにかく手軽に始めたい初心者、機械操作が苦手な方。 |
画面そのままロック | Android | 通知領域から1タップでロック可能。どんなアプリ上でも使える汎用性が魅力。有料版ではさらに細かなカスタマイズが可能。 | 無料(App内課金あり) | Webブラウザ上の画像など、様々な画面を固定したい方。 |
Trace Table | iOS | グリッド表示、ストロボ(点滅)機能、色調反転などプロ向けの補助機能が充実。より正確なデッサンや模写を目指す方向け。 | 有料 | 美術の勉強や、本格的なイラスト制作の補助として使いたい方。 |
Tracing Paper | Android | 画像の透明度をスライダーで細かく調整できる。他のアプリの上に半透明の画像を重ねて表示するオーバーレイ機能が強力。 | 無料(広告表示あり) | 写真を見ながら別のお絵描きアプリで描くなど、マルチタスクで作業したい方。 |
ibisPaint X | iOS / Android | 本格的なお絵描きアプリだが、資料参照ウィンドウ機能が写し絵に使える。レイヤー機能も当然搭載しており、トレースから色塗りまで完結。 | 無料(一部機能有料) | 写し絵だけでなく、本格的なデジタルイラスト制作まで視野に入れている方。 |
特に「ibisPaint X」は、純粋な画面固定アプリではありませんが、多機能さゆえに写し絵ツールとしても非常に優秀です。トレースをきっかけにデジタルイラストに挑戦したい方には、最初からこのアプリを選ぶのが近道かもしれません。
iPad/タブレット/PCでの画面固定のやり方

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より大きな画面で、快適に、そして本格的に写し絵に取り組みたいのであれば、iPadやタブレット、PCの活用がおすすめです。デバイスごとの固定方法と、大画面ならではのメリットを見ていきましょう。
iPad/Androidタブレットの場合
タブレットでの画面固定方法は、基本的にスマートフォンと全く同じです。iPadであれば、前述の「アクセスガイド」がそのまま使えます。Apple Pencilと組み合わせれば、筆圧を感知した繊細な線の表現も可能になり、もはや液タブ(液晶ペンタブレット)のような使い心地を実現できます。Androidタブレットの場合も、同様に「画面の固定」機能が利用可能です。
最大のメリットは、A4用紙などの一般的なサイズの紙をそのまま置ける作業領域の広さです。画像の拡大・縮小を繰り返す手間が減り、作品全体のバランスを確認しながら描けるため、作業効率が飛躍的に向上します。
PC(パソコン)の場合
PCのモニターは、究極のトレース台となり得ます。特にタッチ操作に対応していないモニターであれば、画面に触れても何も起こらないため、特別なロック設定は基本的に不要です。重要なのは、作業中に画面が消えないようにする設定です。
PC利用時の事前設定
- Windowsの場合: 「設定」→「システム」→「電源とスリープ」で、「スリープ」の項目を両方とも「なし」に設定します。
- Macの場合: 「システム設定」→「省エネルギー」(または「バッテリー」)で、「ディスプレイをオフにする」のスライダーを「しない」に設定するか、「スクリーンセーバー」を無効にします。
設定が完了したら、あとはモニターの輝度を最大にして、画像ビューアなどでトレースしたい画像を表示するだけです。PCのモニターはサイズが大きいため、ポスターのような大きな作品のトレースにも対応できるのが最大の強みです。
どのデバイスでも、画面の表面はデリケートです。特に芯の硬い鉛筆などを使う際は、画面を傷つけないよう、100円ショップなどで手に入る薄手のクリアファイルやアクリル板を一枚挟むことを強く推奨します。これにより、画面を保護できるだけでなく、ペンの滑りも良くなるという副次的な効果も得られます。
写し絵の注意点!著作権は大丈夫?

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手軽さが魅力の写し絵ですが、その手軽さゆえに見過ごされがちなのが「著作権」という法律上の権利です。他人が創作したイラストや写真を無断で利用する行為は、意図せずして著作権侵害になってしまうリスクをはらんでいます。
「私的利用」の範囲を正しく理解する
著作権法では、例外として「個人的に、または家庭内その他これに準ずる限られた範囲内で使用すること」を目的とする場合(これを「私的複製」と呼びます)、著作権者の許可なく作品を複製することが認められています。つまり、あなたが描いたアニメキャラクターの写し絵を、自分の部屋に飾ったり、スケッチブックに保管して自分で眺めて楽しむ分には、全く問題ありません。
「私的利用」を超えるNG行為の具体例
- SNS・ブログへのアップロード: 完成した写し絵を、たとえ「練習のために描きました」という一言を添えたとしても、不特定多数が見られるインターネット上に公開する行為は「公衆送信権」の侵害にあたる可能性があります。
- アイコンやヘッダーへの使用: 写し絵を自分のSNSアカウントのプロフィール画像などに設定する行為も、同様に公衆送信権の侵害と見なされます。
- 配布・販売: 写し絵を友人・知人に配ったり、フリーマーケットやネットオークションで販売したりする行為は、営利・非営利を問わず、著作権(複製権、譲渡権など)の侵害となります。
トラブルを避けて安全に楽しむために
安心して創作活動を行うためには、以下の点を心がけましょう。
- オリジナル作品をなぞる: 自分で撮影した写真や、過去に自分で描いたイラストをなぞるのであれば、著作権の問題は一切発生しません。
- 著作権フリーの素材を利用する: 次の項目で紹介するような、利用が許可されたフリー素材サイトの画像を使用するのが最も安全です。
- 公式のガイドラインを確認する: ゲームやアニメの制作者が、ファンアートに関するガイドラインを公開している場合があります。「この範囲内ならOK」と示されている場合もあるので、公式サイトを確認する習慣をつけましょう。
iphone/Android画面固定の写し絵やり方と上達のコツ

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- アクセスガイドをONにしても画面固定されない原因とは?
- その他の画面固定出来ない場合のトラブル解決法
- 写し絵を上手にプロ並みに仕上げるコツ
- 綺麗に描けるおすすめの筆記用具と用紙
- 写し絵に合う綺麗な画像を入手できるおすすめサイト
アクセスガイドをONにしても画面固定されない原因とは?

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iPhoneのアクセスガイドは非常に便利な機能ですが、「トリプルクリックしても何も起きない」「画面は固定されたけどタッチに反応してしまう」といったトラブルは、実はよくあることです。その原因のほとんどは、機能の複雑さゆえの、いくつかの重要な設定の見落としにあります。
もしアクセスガイドがうまく機能しない場合、以下のチェックリストを上から順に確認してみてください。
アクセスガイド・トラブルシューティング チェックリスト
- そもそもアクセスガイドはオンになっていますか?
「設定」→「アクセシビリティ」→「アクセスガイド」で、一番上のスイッチがオン(緑色)になっているか、まず確認しましょう。 - ショートカットは設定されていますか?
アクセスガイドを有効にするには、トリプルクリックのショートカット設定が必須です。「設定」→「アクセシビリティ」の一番下にある「ショートカット」を選択し、「アクセスガイド」にチェックマークが付いているか確認してください。 - 【最重要】オプションの「タッチ」をオフにしましたか?
アクセスガイド開始画面で、左下の「オプション」をタップした際、「タッチ」の項目がオンになっていると、画面に触れても反応してしまいます。写し絵のためには、この「タッチ」のスイッチを必ずオフにしてください。 - 他の機能が干渉していませんか?
iPadOSの「クイックメモ」機能など、他のショートカット機能がアクセスガイドの動作を妨げている場合があります。思い当たる機能があれば、一時的にオフにして試してみてください。
これらの設定を一つずつ丁寧に見直すことで、ほとんどの問題は解決するはずです。焦らず、設定画面と向き合ってみましょう。
その他の画面固定出来ない場合のトラブル解決法

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前述の設定をすべて確認してもなお画面固定ができない、あるいはAndroidで同様のトラブルが発生した場合、OSやアプリの一時的な不具合である可能性を疑いましょう。ここでは、ソフトウェアに起因する問題をリセットするための、効果的な解決策を試す優先順位順にご紹介します。
ステップ1: アプリの完全終了と再起動
まずは、使用している画像アプリや画面固定アプリを一度完全に終了させてから、再度開いてみてください。バックグラウンドで動作し続けるうちに、アプリが不安定になることがあります。
ステップ2: デバイスの再起動
ソフトウェア関連のトラブルにおける最も古典的で、最も効果的な解決策です。電源を完全にオフにし、10秒ほど待ってから再び電源を入れることで、メモリがクリアされ、多くの軽微な不具合が解消されます。
ステップ3: OSのバージョンアップ
OSが古いと、セキュリティ上の脆弱性だけでなく、機能的なバグが放置されていることがあります。「設定」からソフトウェア・アップデートを確認し、最新版が提供されていればインストールしてください。これにより、OSレベルの問題が解決することがあります。
ステップ4: アプリの再インストール
特定のアプリだけが不調な場合、アプリのデータが破損している可能性があります。一度アプリをアンインストールし、デバイスを再起動してから、App StoreやGoogle Playから再インストールを試みてください。
最終手段: デバイスの強制再起動
画面が完全にフリーズしてしまい、通常の再起動もできない場合の最後の手段が、強制再起動です。これは通常のシャットダウンプロセスを省略して電源を強制的に断つため、デバイスに負荷がかかる可能性があります。他のどの方法でも解決しない場合の、あくまで緊急措置と考えてください。
iPhoneの場合
iPhoneの強制再起動方法は、モデルによって操作が異なります。お使いのモデルに合った方法を実行してください。
- iPhone 8以降 (Face ID搭載モデルを含む): ①音量を上げるボタンを押してすぐに放す → ②音量を下げるボタンを押してすぐに放す → ③Appleロゴが表示されるまでサイドボタンを長押しします。
- iPhone 7・7 Plus: 音量を下げるボタンとスリープ/スリープ解除ボタン(サイドボタン)を同時に、Appleロゴが表示されるまで長押しします。
- iPhone 6s以前 (ホームボタン搭載モデル): スリープ/スリープ解除ボタン(上部またはサイド)とホームボタンを同時に、Appleロゴが表示されるまで長押しします。
Androidの場合
Androidスマートフォンは、メーカーや機種によって強制再起動の方法が多岐にわたりますが、多くの場合は以下のいずれかの方法で実行可能です。
- 一般的な方法1: 電源ボタンを10秒から30秒ほど、画面が消えて再起動のロゴが表示されるまで長押しし続ける。
- 一般的な方法2: 電源ボタンと音量下ボタンを同時に7秒から10秒ほど、本体が振動するか再起動のロゴが表示されるまで長押しし続ける。
主要メーカー別の操作例:
- Google Pixelシリーズ: 電源ボタンを約30秒間長押し。
- Samsung Galaxyシリーズ: 電源ボタン(サイドキー)と音量下ボタンを同時に7秒以上長押し。
- Sony Xperiaシリーズ: 電源ボタンと音量上ボタンを同時に長押しし、本体が3回振動したら指を放す。
上記はあくまで一例です。お使いのスマートフォンの正確な操作方法が不明な場合は、「(お使いの機種名) 強制再起動」と検索するか、各メーカーの公式サイトで手順を確認することをお勧めします。
写し絵を上手にプロ並みに仕上げるコツ

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写し絵は「なぞるだけ」と思われがちですが、いくつかのコツを意識するだけで、その仕上がりは驚くほど変わります。まるでプロが描いたかのような、生命感のある線を目指すためのテクニックをご紹介します。
【準備編】最高のスタートを切るための環境設定
- 光を制する: 何よりもまず、スマートフォンの画面輝度を最大にしてください。そして、部屋の照明が画面に反射しないよう、角度を調整するか、少し暗い環境で作業するのがベストです。
- 徹底的に固定する: スマートフォン本体と、上に重ねる紙の両方を、マスキングテープで机に軽く固定しましょう。この一手間が、作業中のミリ単位のズレを防ぎ、ストレスを大幅に軽減します。
【実践編】線に命を吹き込むテクニック
- 「とめ・はね・はらい」を意識する: 書道のように、線の描き始め(入り)と描き終わり(抜き)を意識します。特に、髪の毛の先端などは、スッと力を抜くように線を引くと、自然でシャープな印象になります。
- 一本線にこだわらない: 長い直線を一気に引こうとすると、必ず歪みます。プロは、短い線を複数回に分けて、少しずつ繋げるようにして綺麗な線を引いています。焦らず、ゆっくりと線を育てていきましょう。
- 手首ではなく腕で描く: 特に滑らかなカーブを描く際は、手首だけを動かすのではなく、肘を支点にして腕全体をコンパスのように使うことを意識してみてください。驚くほどスムーズな曲線が描けるようになります。
なぞることに慣れてきたら、お手本を少しだけアレンジしてみるのもおすすめです。表情を少し変えてみたり、アクセサリーを追加してみたり。そこから、あなたのオリジナリティが生まれていきます。
綺麗に描けるおすすめの筆記用具と用紙

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写し絵のクオリティは、最終的に紙とペンによって決まると言っても過言ではありません。ここでは、目的別に最適な画材の選び方を解説します。
目的に合わせた筆記用具の選び方
「どんな線を描きたいか」を基準に選びましょう。
種類 | 特徴 | プロの視点 |
---|---|---|
鉛筆 (H~2B) | 筆圧による強弱がつけやすく、修正も容易。アナログ感のある温かい線になる。 | デッサンの基本。線の太さを自在にコントロールできるため、表現の幅が最も広い。 |
ミリペン (0.03mm~1.0mm) | 均一でクッキリとした線が引ける。ペン先の太さを変えることで、主線と描き込みの差をつけられる。 | 漫画やイラストのペン入れの定番。耐水性のものを選べば、後から水彩絵の具で着色しても滲まない。 |
Gペン・丸ペン | インクを付けて描く、つけペンの一種。筆圧で線の太さが大きく変化し、非常に表現力豊かな線が描ける。 | まさにプロ用の画材。使いこなすには練習が必要だが、強弱のある魅力的な主線が描ける。 |
用紙は「透明度」と「インクの乗り」で選ぶ
- トレーシングペーパー: 写し絵の王道。紙の厚さを表す坪量(g/㎡)が低いもの(40g/㎡前後)ほど透明度が高く、トレースしやすいです。ただし、薄すぎると破れやすいので注意が必要です。
- 上質紙・ケント紙: コピー用紙よりも厚手で表面が滑らかな紙。ミリペンやつけペンとの相性が良く、インクが滲みにくいのが特徴です。清書用の用紙として最適です。
- コピー用紙: 最も手軽ですが、インクが滲みやすく、紙が毛羽立ちやすいという欠点もあります。鉛筆でのラフな練習用と割り切るのが良いでしょう。
最初は100円ショップで手に入る道具からで全く問題ありません。慣れてきて、より本格的に描きたくなったら、画材屋さんで専門の道具にステップアップしていくのが、無理なく続けるコツです。
写し絵に合う綺麗な画像を入手できるおすすめサイト

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創作の第一歩は、心惹かれるお手本を見つけることから始まります。ここでは、著作権を気にすることなく、高品質な画像を安心して利用できる、プロも活用するフリー素材サイトをご紹介します。
Pixabay(ピクサベイ)
写真・イラスト合わせて400万点以上という圧倒的な素材数を誇るサイト。ほぼ全ての素材がクレジット表記不要で商用利用も可能です。検索のコツは、「(キーワード) 線画」や「(キーワード) 塗り絵」と入力すること。トレースに適したシンプルな線画のイラストが見つかりやすくなります。
Pexels(ピクセルズ)
Pixabayと同様に、高品質な写真や動画を無料で利用できます。特に、人物や動物の表情が豊かな、感情に訴えかけるような写真が多いのが特徴です。ポートレート(肖像画)の練習をしたい方には最適のサイトと言えるでしょう。
イラストAC
日本のクリエイターによる、日本人好みの可愛らしいイラストが満載です。季節のイベントや日常のシーンなど、親しみやすいテーマの素材が豊富に揃っています。無料会員は検索回数やダウンロード数に制限がありますが、日常的に使う分には十分です。
【上級者向け】Pinterest(ピンタレスト)
厳密にはフリー素材サイトではありませんが、世界中のアートやデザインが集まる画像収集ツールとして非常に優れています。「drawing reference」や「pose study」といったキーワードで検索すると、プロのアーティストが練習用に公開している解剖学的なスケッチやポーズ集など、質の高いお手本が大量に見つかります。
Pinterestの画像を利用する際は、あくまで個人の練習(私的利用)の範囲に留め、SNSなどへの公開は避けるのが賢明です。画像の元々の著作権は、ピン(投稿)した人ではなく、大元の制作者にあります。
iphone/Androidでの画面固定写し絵のやり方まとめ
最後に、この記事で解説した「スマートフォンを使った画面固定と写し絵のやり方」の要点を、重要なポイントに絞ってリスト形式で総括します。このリストをブックマークしておけば、いつでも要点を確認できます。
- 写し絵は絵のスキルを問わず誰でも楽しめる創作技法
- スマホの標準機能だけで追加費用なく画面を固定できる
- iPhoneの画面固定は「アクセスガイド」のタッチ無効化が鍵
- Androidの画面固定はアプリ履歴から「このアプリを固定」を選択
- 専用アプリは明るさ調整や輪郭抽出など便利な機能が豊富
- 迷ったら無料の「トレーシングマット」や「画面そのままロック」から試す
- iPadやPCの大画面を使えば作業効率が飛躍的に向上する
- 他人が作った作品の写し絵をSNSに公開するのは著作権侵害のリスクあり
- 創作は著作権フリーの素材サイトを利用するのが最も安全
- アクセスガイドが動かない原因はショートカットやオプションの設定ミスが多い
- 画面固定のトラブルはまずデバイスの再起動を試すのが基本
- 線を上手に引くコツは短い線を繋ぎ、腕全体を使って描くこと
- 筆記用具はミリペン、用紙はトレーシングペーパーが清書におすすめ
- マスキングテープでスマホと紙を固定する一手間で格段に描きやすくなる
- 写し絵はあくまで練習手段、最終的にはオリジナル作品を目指そう